超人計画

超人計画 (角川文庫)

超人計画 (角川文庫)

滝本竜彦さんの3作目。エッセイ。この人の書く小説は結構好きで、一応“作者買い”してもいいと思ってる作者さんの一人なんだけど、今作はちょっとハズした。引きこもりが垂れ流す妄想小説は大いに歓迎するが、引きこもりの書いたエッセイ、というか自叙伝は正直どうにもならない。基本的にネガティブなことばっかりだし、ポジティブになってもそれは大抵ドラッグに頼った結果で、ドラッグの効果が切れたらまた結局死にたいとかそんな類。んじゃ「自分はこいつと違ってマトモな人生を送ってる」とこれを読んで優越感に浸るにしてもこうして自分はお金を出してこの人の小説を買ってるわけだからなんだか中途半端な気分。とまあ薬にも毒にもならない小説でした。


最後の「レイちゃんの知恵袋」は使える……カモ。