銀色の髪のアギト

銀色の髪のアギト 通常版 [DVD]

銀色の髪のアギト 通常版 [DVD]

“地球緑化プロジェクト”の失敗。育ちすぎた森が意志を持ち、人を襲うようになった時代。そんな森と共生する道を選んだ中立国家に住むアギトに対し、人間が森を支配し、水も自由に手に入れられた“過去”の人であるシュナックは再び世界を人類の手に取り戻すべく過去の文明に手をかける――


とどこかで聞いたことのあるようなストーリー。アニメ贔屓なのであまり酷評はしません。ただ一つゆいたいのは、足りないのは目新しさなんだよなあ。擬人化した森も、巨大建造物イストークも、植物による強化体も、ほとんどの設定に既視感を覚えてしまう。


……と言うかまあ「それ言っちゃおしまいだろ」みたいなことを言うとジブリなんですよ。特にラピュタ。どう見てもラピュタです。本当にありが。もはや世間が“森+アニメ”で連想するのがジブリだし、自分もそうだからもう見る前からある程度は覚悟してたんだけど、でもどっかでその先入観を払拭して欲しいという期待はしてた。結局その願いは叶わなかったわけだけど。


ただ3DCGアニメーションの先駆者とも言えるGONZO作品だけあってその映像美は圧巻。ってこれはたぶん誰もが思うことなんだろうな。これだけのクオリティを見せられるともはや人間の表現力に限界はない気がするね。


ちなみに一番笑ったのは中条長官が出てきた瞬間でした。わかる人にはわかります。