ワイルドスピードx3 TOKYO DRIFT (公式)

これなんて頭文字D


ということでワイルドスピードシリーズ第3弾。ストーリーは車好きの高校生がヤクザにケンカを売るという日本では既に使い古された展開で、もはやワイルドスピードでもなんでもない、ただのカーアクション映画。ハリウッドのアクション映画らしく脚本は紙。さらに日本人役が全て中国人の俳優さんで、でもなぜか日本語吹き替えになってて「だったら最初から日本人使えよ」みたいなツッコミ所満載だったが、まあ所詮日本人は皆サムライだと思い込んでるアメリカ、この程度では驚かない。


言うまでもなく一番の見所はカーアクション。これはさすがハリウッドだけあって頭文字Dみたいな安っぽいCGではなく、リアルの車がマジでドリフトをするという、車好きにしてみれば垂涎モノ。タイヤのスキッド音が映画館を埋め尽くし、あの渋谷ハチ公前のスクランブル交差点をZが滑りぬけていくシーンには鳥肌が立った。改めて車の良さを伝える、その役目は十分に果たしている。


なんて言うか、車のシーンはそのままで監督や脚本、役者陣を全て日本人にして、メイド・イン・ジャパンにしたらおそらく最強のカーアクション映画が出来上がると思う。それほどまでにアクションシーンが素晴らしく、脚本や設定が適当だった。車好きなら映画館でこの音を堪能するべきだが、一般受けは絶対にしないだろう一本でした。