プライドと偏見

プライドと偏見 [DVD]

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18世紀のイギリスを舞台としたラブロマンス。この時代には“身分”というものがあって、貧富の差が激しくて、結婚というものが男女の愛以上の意味を持っていた。そんな貴族社会を生きる男と女の恋物語。今の時代、身分や収入の違いが結婚の弊害となることなんて滅多にないことだからそこら辺は映画の世界だけど、障害を乗り越えて愛する女性に求婚する男の姿には素直に感情移入できる。ただ一つ気になるのは字幕であって、あの時代の英語特有の高貴さが伝わってこないというか、話されている言葉と字幕のニュアンスに若干ズレがある。とは言っても翻訳で言語そのものが持つ雰囲気を伝えろというのは非常に難しい話なのでこれはむしろ字幕に頼ってしまう自分が悪い。もちろん端麗な美術と音楽のおかげで世界観が損なわれることはなく、なんとも上品な作品でした。


あと作品とは直接関係ないけど、キーラ・ナイトレイは「ラブ・アクチュアリ」のときのような金髪のほうが似合う。金髪で青い目の英国女性っていいよねえ(遠い目)。なんか「マリー・アントワネット」が見たくなってきた。イギリスじゃないけど。