図書館内乱

図書館内乱

図書館内乱

図書館シリーズ第2弾。最初は“図書館が図書を守るために武装化する時代”という設定に惹かれて読み始めたのに、今となっては郁と堂上とその愉快な仲間たちが繰り広げるドタバタ劇に所かまわず笑っている自分がいる。“全く読書に興味がないというわけではないが、これと言って好きな本もなく、一体何から読み始めたらいいのかわからずに結局活字を読む機会を失っている中高生”に是非お勧めしたい。とりあえずこれから読め、と。


個人的には公序良俗を乱す図書館は悪だとか言いつつ、テッポウを振り回しながら図書館を襲撃するメディア良化委員会の本末転倒っぷりがステキ。まるで大人という生き物のようで。対する図書館は正論しか認めない子供のようで。なるほど、これは大人と子供のケンカか。

「黙ってどっか行かないでくださいね」

「読みたいのは今なんだもの。何十年後か後の自由のために今ある自由を捨てろとか言えない」


(友人)