それでもマジメにモーニング娘。について考えてしまう性

ハロメンの熱愛が白日の下に晒されるたびにファンの人たち(ガキさん含む)は「アイドルは夢を売る商売だから恋人はダメ」という夢想主義と「でもその前に一人の人間なんだから恋愛をするのは自由」という現実主義との狭間で葛藤をする。そこで我々ただのファンは所詮ただのファンだから、最大限の思いやりと、自分は傷つきたくないという自己防衛本能によってほとんどの人は後者の考えで納得をする。あわよくば別の人に乗り換えて、何事もなかったかのようにまた幸せな日々に戻る。しかし、ただのファンでは終わらないガキさんは、彼女自身がアイドルでもあり、また今回の場合、藤本美貴は仲間であり、同僚である。そんな彼女がそう簡単に答えを出せないことは明白であり、現実と理想とのギャップに苦悩しながらも、自分の中で一生懸命消化しようとしている彼女を思うと胸が痛む。そして悩みに悩んだガキさんが親友の高橋愛に相談して、もし彼女にも何かあったら、一体誰がガキさんを救ってくれると言うのか。藤本美貴は言う。リーダーとして特別することはない、と。それは確かにメンバーを信頼した心強い一言ではあるが、一歩間違えればただ責任を放棄しただけの発言になってしまう脆さもある。恋愛は自由だ。恋愛という行為が人にもたらす幸せについてもよく知っている。ただそれによって大切な仲間の間に不安感や不信感を募らせてしまうのならば、改めて自分の肩に乗っているものの大きさについて冷静に考えてみて欲しい。そしてガキさんは自ら一喝すべきだ。今のモーニング娘。に本当に必要なのは“怒ってくれる人”。きっと「好きでモーニングに入ったわけじゃない」なんて逆ギレされるかもしれないが、そのときは言ってやればいい。「そんな甘いプロ意識じゃ、一人でやったって大して結果は変わらない」、と。オレはただ、自分の愛したモーニング娘。が、こんな形で終わって欲しくないだけなのだ。


ガキさんの話。


ちょっとネガティブな話。