LAST EXILE #1〜#26

アナトレー、デュシス、そしてギルドの三つ巴の世界。その世界の片隅で暮らしていた若きパイロット、クライスとそのナビゲーター、ラヴィ。二人はとある仕事を引き受けたことをきっかけに世界のあり方を変える出来事へと巻き込まれていく――


ストーりーより作品の雰囲気が大事な自分としては何よりその設定に惹かれた。空を翔るガンシップ、大空で繰り広げられる大規模な艦隊戦、超文明の存在、世界を変える力を持つというエグザイル、それを起動するための四つの詩、中世と近未来の織り交じった舞台背景。そしてこの作品の最大の特徴はこれらがバランスよく融合された2Dと3DCGによって表現されていること。とりわけ舞台が大空だとこのビジュアルのクオリティの高さの恩恵は大きい。


キーワードは“守りたい人”と“戦争”、そして自由の象徴である“空”。映像と音楽のレベルの高さに比べるとどうしてもストーリーやキャラクターは見劣りしてしまうが、きっと好きな人は好きなはず。個人的にはもう一度最初から見てみたいと思った作品でした。今度は用語集でも作りながら。


とにかく“美しい”の一言に尽きます。