ガール
- 作者: 奥田英朗
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2006/01/21
- メディア: 単行本
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男と女。非常に難しい問題で、フェミニズム*1こそ究極の女性差別という考えもあるように、差別されている対象を守るという考えは弱者という概念があってこそ成り立つもので、一概に何が正義か言えないところがある。もちろん、そんなことを言っていたらキリがないのも事実。昔に比べたら随分と性別を気にせずに生活できる社会にはなってきたけど、忘れてはいけないのはいつの時代でも、男女関係なく、一人一人が他人を少しでも敬う努力をすることが必要だってこと。まあ、それが容易にできたら今頃地球は平和なんだけど。
閑話休題。この作品はそういったデリケートな話題を扱いながらも嫌味を感じさせない文章で、誰にでも素直に楽しめると思う。やっぱ奥田さんは好きだわ。
(図書館)
*1:男女同権を実現し、性差別のない社会をめざして女性の社会的・政治的・経済的地位の向上と性差別の払拭を主張する論