ハチミツとクローバー ##

ハチミツとクローバー 1 (クイーンズコミックス)

ハチミツとクローバー 1 (クイーンズコミックス)

完結。美術というより少女漫画そのもの。正直言うと少々重かった。特に真山と山田さん、リカさんの三角関係は読んでて疲れる。なぜそこまでお互いを傷つけ合うのか。でもきっと女子はこういう恋愛が好きなんだろうなあ。多少めんどくさくても燃えるような恋愛が。自分は老人達と同じく、竹本君のような一途が好きなのです。


でも実は真山には共感できたりする。三角関係とかそこら辺はよくわからないけど、リカさんを守るために貯蓄をする彼には賛同せざるを得ない。ロマンも何もないけど、やはりお金なのだ。大切な人を守るのにまず必要なのは無論、無償の愛だ。それがなければ始まらない。でもそれは所詮「盾」に過ぎない。そこにはさらに「武器」となるお金が必要なのだ。だからオレは出世をして、稼げるだけ稼ぐ。残念ながら結婚なんてまだ遠い未来のような気がするけど、いつか守りたい人、守るべき人ができたとき、その人を守りぬくだけのものは持っていたい。無償の愛はきっとそのときになったら自然と手に入るだろうから。


おっと、柄にもなく青いことを言っちまった。とりあえずあれだ、ラストシーンが素晴らしい。あそこであのサンドイッチは反則だ。

それにさ
もし好きな女に何かあった時にさ
「何も考えないでしばらく休め」って言えるくらいは
なんかさ
持ってたいんだよね

今 あの言葉の意味を 思い知る
あんな ちっぽけな 花ひとつ
買ってやれない 男に
好きな女の子 ひとりなんて
救えるわけなんか
ないんだよ