カウボーイビバップ ##

COWBOY BEBOP DVD-BOX (アンコールプレス版)

COWBOY BEBOP DVD-BOX (アンコールプレス版)

時は2071年。太陽系を舞台に活躍する賞金稼ぎ(通称カウボーイ)たちを描いたハードボイルドタッチな作品。彼らは不器用にしか生きられず、ちょっと人優しい故にいつもトラブルに巻き込まれてしまう――10年前の、古き良き時代の作品。そして今も語り継がれる名作。構成は『ルパン三世』みたいな各話完結型で、カウボーイたちの「生き様」がとにかくカッコイイ。きっと彼らは言うだろう。「大切なのはどう生きたかではなく、何のために死ぬかだ」と。死を美徳とするつもりはないが、男なら一度は憧れるアウトローな世界がここにはある。そして『ブラクラ』と並んでタバコが吸いたくなる作品でもあり、菅野よう子の作り出すジャズでブルースな世界に酔いしれることのできる作品でもある。


それにしても驚いたのは第23話。これってまさにオレが提唱した「Webの深化による人類補完計画*1」そのものじゃないか!オレが『エヴァ』と『攻殻』と『マトリックス』を見て思いついた人類の最終形態がまさか10年前にすでにその構想があったとは。この名作、恐るべし。

*1:魂を肉体から切り離し、Web世界に定着させることで人々が、肉体という枷に問われない、真に開放された存在となる。それは人類をA.T.フィールド、すなわち心の壁から解放する人類補完計画である。