the Twelve Forces 〜海と大地を(略 / 戸梶圭太

溺れる魚』の著者、戸梶圭太の作品。本作の舞台が南米だから、というよりこの人の作風だと思うんだけど、とにかく陽気で、下品で、無秩序で、毎日朝から晩までせこせこと働く日本のサラリーマンのアイデンティを木っ端微塵にしてくれる作品。これまた適当な地球温暖化の描写もまた“らしい”。間違っても読み終わったあとに「俺の人生に足りないのは冒険だ!」とか言ってアマゾンへの片道切符を買わないように。