失われた町 / 三崎亜記
- 作者: 三崎亜記
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2006/11/24
- メディア: 単行本
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例えば死別という別れ方なら人々は悲しんだり、惜しんだり、思い出を語ったりできる。でも「消滅」した人々を悲しむことは許されない。なぜならそれは「町による汚染」を促し、それはやがて死に至るから。大切な人を失い、悲しむことすら許されない感情に抗いながらも、それぞれの生きる道を模索する人々の戦いを描いた作品。
ただの別れではない、「喪失」というテーマは面白いが、途中出てくる首都や町の中途半端な設定が余計かなって。全体的にまとまりに欠けるような印象でした。同じ作者さんの『となり町戦争』は名作だったのに。