吉野北高校図書委員会 / 山本渚

吉野北高校図書委員会 (MF文庫ダ・ヴィンチ)

吉野北高校図書委員会 (MF文庫ダ・ヴィンチ)

「図書委員会」という設定に惹かれて。もっとこう胸がきゅんきゅんするような甘酸っぱいラブストーリーなのかと思ったら、登場する子たちが意外と現実的なのと、割とヒロインがさっぱりとした性格なのもあって、そうでもなかった。悪くはないけどね、そこまで印象に残るような作品でもなかった。


そして案の定、僕は藤枝に自分を重ねてしまうのであった。

それにしても、誰かを好きになることが、こういうことだとは思わなかった。


これまでだって、好きな女子はいたし、顔を見たいとか、笑わせたいとか、よく思われたいだとか思ったことはあった。けれど、これほどまでに自分の気持ちを知って欲しいと思ったことはなかったと思う。


「告りてぇ。でも……告ったら終わる」