レインツリーの国 / 有川浩 / ★★★☆☆

レインツリーの国 (新潮文庫)

レインツリーの国 (新潮文庫)

ネットからはじまるラブストーリー。有川作品には珍しく、甘くない、ビターな恋。テーマも重く、「こんなときあなたならどうしますか?」と問いかけられているようでなかなかに苦しい。


その中で、なんとか二人の関係をつなぎとめようとする伸の強さがただただ羨ましい。

ハンデなんか気にするなって言えるのは、ハンデがない人だけなんです。それも私に迷惑かけないならあなたにハンデがあっても気にしないよって人がほとんどだと私は思います。
自分に迷惑がかかったら、途端にうるさそうな顔になる人はいっぱいいるんです。それが現実なんです。


(17/50)