あした世界が、 / 柴崎竜人 / ★★★★☆
- 作者: 柴崎竜人
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2011/12
- メディア: 単行本
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タイムスリップの恋愛モノ。ちょっと『時をかける少女』を思い出させる。
28歳と18歳。10年でできるようになったこと、できなくなったこと、その喜び、悲しみ。そんな彼女の想いに思わず感情移入してしまう。石田衣良の小説みたいな、いわゆる“リア充のリア充によるリア充のための小説”だったけど、結構面白かったな。
「アタシ、先生っぽいこと言うの嫌いなんだけどさ。あのねロミ、あんたまだ十八なの、取り返しのつかないことなんて、あんたの年でひとつもないの。たったのひとつも、よ」
「……」
「年ととったらできないことでも、いまならできる。そういう時期を青春っていうんだし」
「迷ったときは、いつも勇気が必要なほうを選べ。そうすりゃ後でぜったい後悔しねぇから」
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