下町ロケット / 池井戸潤 / ★★★★★
- 作者: 池井戸潤
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2010/11/24
- メディア: ハードカバー
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面白い。すごく面白い。何かの受賞作だったことは覚えていて、本屋大賞かなあと思ったら直木賞でした。まあどっちにしろ納得。
弱者がその正義を持ってして強者を倒す爽快感。チームで一丸となってプロジェクトを完遂する達成感。どんな困難が立ちはだかろうと最後まで自分の夢を貫く情熱。そして絶対的なハッピーエンド。そりゃあ面白い。
日本のモノづくりを支えている中小企業が舞台というのがまたニクい。「はやぶさ」が帰還してその模様が映像化までしたけど、おそらくその成功の裏にはこうした中小企業をはじめとする様々な研究者の努力が隠れているんだなあと、改めて感動させられる。たとえばFacebookが一躍成功したところでそれはたかだが3000人の成功だけど、ロケットを1基打ち上げるのには何万という人が関わってくる。そう思うとモノづくりって面白いなあって。
まあ来年ぐらいに映像化するかな。きっと。
金の問題だけで割り切れるほど、単純な話ではなかった。この特許を開発するために、佃と山崎が中心となってどれだけ必死に研究を重ねてきたか。新しい技術への拘り、情熱。特許はその結晶だ。
「カネの問題じゃない」
佃は断言した。「これはエンジン・メーカーとしての、夢とプライドの問題だ」
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