トワイライト / 重松清 / ★★★★☆
- 作者: 重松清
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2005/12/01
- メディア: 文庫
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テーマは『家族』。重松さんの作品って家族とか故郷とか、人間にとって不可欠な、だけどシンプル故に陳腐になってしまいがちテーマが多い印象があって、だから書評も両極端のような気がする。今作は当たり。『流星ワゴン』も当たり。家族となると、妙な魅力を放つ。あと正統派小説だけあって、言葉が好き。
ドラえもんってさ、未来のいろんな道具をのび太に貸してやるだろ。でも、その中に、勇気の出てくる道具はないんだよ。
(中略)
二十二世紀だか二十三世紀だか知らないけど、どんなにすごい未来でも、勇気を持ってくるのはできないんだ。勇気はいまの自分からしか湧いてこないんだよ
ジャイアンって、こんなにつまらないおとなになったんだな。
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