エヴァンゲリオン新劇場版:序

エヴァの見所のひとつに「シンジの苦悩と成長」がある。わずか14歳で巨大ロボットに乗って人類を守れと言われてもそんなのできるわけがない。好きな子のパンツの色にしか興味がない中学生に全人類を想像しろと言うほうが間違っている。


そもそも使徒が人類を襲うようになったのも、少なからずゲンドウをはじめとしたゲヒルンが実験に失敗したからであり、つまりシンジは親の失敗の尻拭いをさせられている。まさに現代の若者そのもののように。


しかし、シンジは逃げず、仲間たちに支えながら、人類を救おうとする。はじめはそう言われたから、でもやがてそれはシンジ自身の意志となる。