「美貴ちゃ〜ん」
「もっさ〜ん」


「なに?」


「「ふじもとさ〜ん」」


「どうした?」


「ふ・じ・も・と・さ〜ん」


「なんだよその甘ったるい声は」


「ふじもとさぁ〜ん」
「藤本さ〜ん」


「なに、私の名前を呼ぶのが流行ってんの?」


「美貴ちゃ〜ん」「もっさ〜ん」「「ふじもとさ〜ん」」


「な、なんだよおまえら」


「美貴ちゃ〜ん」「もっさ〜ん」「「ふじもとさ〜ん」」「ふ・じ・も・と・さ〜ん」「ふじもとさぁ〜ん」「藤本さ〜ん」


「ちょっ、やめっ、そんないっぺんに来んなよ」


「美貴ちゃ〜ん」「もっさ〜ん」「「ふじもとさ〜ん」」「ふ・じ・も・と・さ〜ん」「ふじもとさぁ〜ん」「藤本さ〜ん」「美貴ちゃ〜ん」「もっさ〜ん」「「ふじもとさ〜ん」」「ふ・じ・も・と・さ〜ん」「ふじもとさぁ〜ん」「藤本さ〜ん」「美貴ちゃ〜ん」「もっさ〜ん」「「ふじもとさ〜ん」」「ふ・じ・も・と・さ〜ん」「ふじもとさぁ〜ん」「藤本さ〜ん」


「うわっ!マジ、やめろって!それ以上来んな!!マジ怒るぞ!!来るなああああーーーーー……


ガバッ


はぁー…はぁー…はぁー……


「な、なんだよ……夢かよ……」


-----翌日-----


「よっちゃん……」


「ん?」


「よっちゃんってスゴイわ」


「は?」


「いや……なんでもない」


「ふーん。あ、これ、誕生日プレゼント」


「おっ、さんきゅ」


「5月からミキティはリーダーだからなあ、今年はみんな張り切ってプレゼント選んでたぞ」


「!?」


「いやぁ、今日はモテモテだねえ、み・き・ちゃん」


「モテモ……なんか頭イタくなってきた……ちょっと休んでくる」


「……なんだよあいつ、嬉しくねえのか?」


「そっか、今日は誰も甘えて来ねえのか……ま、いっか、たまには」


「う〜〜んさて、久しぶりにゆっくり読書でも、おーい、たかはしー、なんか読むもんくれー」


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でも実は嬉しかったりする彼女でした。


美貴ちゃんお誕生日おめでと。