七回死んだ男 / 西澤保彦 / ★★★☆☆

七回死んだ男 (講談社文庫)

七回死んだ男 (講談社文庫)

タイムスリップサスペンス。Amazonでは大絶賛。でも個人的には最後が尻切れとんぼかな、と。もっととんでもないどんでん返しを勝手に期待してた。タイムスリップを題材とした作品なら乾くるみの『リピート』が好き。

人間は利己性故にその存在が立脚されているというのが“体質”によって僕が得た結論である。
(中略)
救う範囲を拡げてもせいぜいが家族や身近な知人止まりだ。それにしたって最終的には誰よりも自分自身が優先される事実に変わりはない。


(16/50)