完全なる首長竜の日 / 乾緑郎 / ★★★☆☆

【映画化】完全なる首長竜の日 (『このミステリーがすごい! 』大賞シリーズ)

【映画化】完全なる首長竜の日 (『このミステリーがすごい! 』大賞シリーズ)

夢の世界と現の世界。生と死の境界線。タイトルからは想像もつかない、そんな不確かなものを媒介としたミステリー。自分は一体どこで本書を見つけてきたのだろうと思ったら第9回『このミス』大賞受賞作だった。


なかなかうまい言葉が見つからず、Amazonのレビューを読んでたら“酩酊感”という表現が一番しっくりきた。これが酔わせるテクニックか。個人的には最後の一文が大好きです。はい。終わり良ければ全て良し。


最近、眠りが浅くて起きてるのか寝てるのかわからない人たちへ。

本当の死は、死者を知る者が、この世に誰もいなくなったときに完成する。


(21/50)