退職のご報告

突然ですが、本日付けで現職を退職することに致しました。いわゆる「脱サラ」です。


入社したときから今の仕事に対する違和感は少なからず感じていました。一方で、先輩にも後輩にも、そして同期にも恵まれたおかげでそれなりに楽しくやれていました。しかし、このまま今の仕事を続けても自分の夢を叶えることができないと判断し、3年目というひとつの区切りを機に思い切って退職することにしました。誰かに相談すれば良かったとも思いますが、自分の人生ですし、ひとりで決めました。


しばらくは身辺を整理し、落ち着いたらかねてより温めていた研究に没頭したいと思います。これはわたしの悲願であり、人生を賭けるに値する目標であると考えております。


ここではそのさわりだけでも紹介したいと思います。

2次元世界への到達


これがわたしの最終目標です。


さて、どうしたら3次元の住人であるわたしたちが2次元世界へ行けるのか。答えは簡単です。「微分」すればいいのです。高校のときに習ったあれです。


しかし、微分するにはわたしたちの世界、ひいては人生を数式で表されなければなりません。ではわたしたちの世界を支配している変数とはなんでしょう。


これも簡単です。「時間」と「運」です。わたしたちに起こる出来事の数々、簡単に言えば「運命」ですが、これらはすべて「時間」と「運」によって支配されています。「時間」が進むことによって人生は進みます。これは明白です。そして人生が進むことによって様々な出来事が起こりますが、次の瞬間、わたしたち自身に何が起こるかはそのときの「運」によって決まります。そしてその出来事がもたらす結果もやはり「運」によって決まります。


こうして「わたし(i)」は「運(x)」と「時間(t)」の2変数で表されることがわかりました。さっそくこれを数式で定義してみましょう。


i=f(x,t)


簡単ですね。これを「運(x)」でまとめてみます。


f(x,t)=g(t)x^3+h(t)x^2+k(t)x+l(t)


3次元世界なので「運(x)」の3次関数となります。


ではここから2次元世界に移行してみましょう。ここで注意すべきなのは2次元世界では時間は経過しません。これぞまさに2次元世界の特権、わたしたちが2次元世界に憧れる理由のひとつです。つまり2次元世界では「時間(t)」は定数とみることができます。ここでは簡単に定数a,b,c,dと置き換えてしまいます。


ということでさっそく「わたし(i)」を残った変数「運(x)」で微分してみましょう。


i'=\frac{f(x,t)}{dx}
=\frac{1}{dx}(ax^3+bx^2+cx+d)
=3ax^2+2bx+c


これが2次元世界における「わたし(i')」を定義する数式です。シンプルで美しいですね。これで2次元世界に到達することができました。


しかし、ずっと2次元世界に留まっているわけにはいきません。現存する技術では、まだ日常生活を営むためには定期的に3次元世界に戻ってくる必要があります。そのときは「微分」の逆、つまり「積分」をすればいいわけです。さっそくやってみましょう。


\int{i'}dt
=\int{(3ax^2+2bx+c)}dt
=ax^3+bx^2+cx


これで無事、3次元世界に戻ってくることができました。


ここでひとつ気付くはずです。何か足りないことに。そうです、dが足りません。2次元世界に行って帰ってきたら定数d(正確には「時間(t)」の関数)が消えてしまいました。


ではdとはなんでしょう。これは言わば「最後の砦」です。例えば「運(x)」を失ったとき、つまりx=0のとき、わたしたちはこうなります。


f(0,t)=d


このときdがなかったら、わたしたちの世界はゼロ、何もなくなります。終わりです。つまりdは「最後の砦」であり、「人生において最も大切なもの」だと言えます。


以上から、こう結論付けることができます。

2次元世界に行き、かつ、戻ってくることは容易い。しかし、一度あちらの世界へ行ってしまうと人生において最も大切なものを失ってしまう。


これが真実です。


わたしはこのことについてより深く研究していきたいと思います。


そして研究には資金が不可欠です。今は少なからず蓄えがありますが、これから枯渇するのは目に見えています。そこでわたしは広くスポンサーを募集したいと思います。わたしの研究に賛同してくれる方は以下のアドレスまで是非ともご連絡下さい。


mugihaorenoyome@kmail.com


よろしくお願い致します。