セザンヌ展 / 国立新美術館


今まで有名な美術館で、有名な画家の、有名な作品をピンポイントで見ることはあっても、こうして一人の画家だけの作品を集めた展覧会というのは初めて。だがこれがまた面白い。そもそも今回の展覧会が(セザンヌに関しては)国内過去最大級で、国立新美術館の開館5周年とかぶっていて制作サイドの意気込みが違ったからか、セザンヌの初期から晩年までの作品をテーマ別に追うことができ、彼が何を思い、それが作品にどのように影響していったのかがよくわかる。下手な西洋美術史の講義よりもずっと濃厚で興味深い内容でした。


印象派」といった美術運動よりも、一人の画家にスポットを当てた展覧会のほうが面白いのかもしれない。そもそも世界の美術館を超えて一ヶ所に作品が集まるなんてこと、そうそうないだろうしね。

セザンヌ ― パリとプロヴァンス Cezanne.Paris-Provence|国立新美術館|2012年3月28日(水)- 6月11日(月)
http://cezanne.exhn.jp/