夢をかなえるゾウ / 水野敬也 / ★★★★☆

夢をかなえるゾウ

夢をかなえるゾウ

朝起きたら枕元に長い鼻、二本の白い牙、ぽってりとした大きな腹、そして四本の腕を持つ象がいた。自分のことをガネーシャと呼ぶその象は、僕の『夢』を実現させるために現れたらしい。「で、覚悟でけてる?」。いくつもの課題が出され、僕は訝りながら、でも忠実にその課題を遂行していく。その先にある成功を夢見ながら――


小説と自己啓発本を合わせた一冊。主人公の「僕」に自分を重ねることで、自己啓発の中身に対して親近感を抱けるのがいい。その結果、課題がより具体的に理解できる。


個人的に気になった課題は、

  • 一日何かをやめてみる
  • 決めたことを続けるための環境を作る
  • 身近にいる一番大事な人を喜ばせる
  • お参りに行く


詳細は是非本編で。

「きっかけさえあれば」いつも、そう思っている。まだそのきっかけが僕には来ていないだけなんだ、そう自分に言い聞かせてきた。……でも、本当は「きっかけ」なんてたくさん転がっていて、恥ずかしい思いをしたり嫌な思いをした時がそれだったのかもしれないけど、そのきっかけを、僕は今までずっと素通りしてきたんだ。だからこのままでは「きっかけ」なんて来ない。それが「きっかけ」であることを決めるのは、今この瞬間の僕なんだ。


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