ファーストサーバ事件に改めてオンラインサービスに潜む絶望を見る
6月20日、レンタルサーバのファーストサーバが保管していたデータをバックアップを含めて全て失うという事件が起こりました。その後。
- 共有サーバーをご利用中のお客様 ファーストサーバ サポートWEB
- http://support.fsv.jp/info/nw20120623_kyoyu.html
損害賠償を支払うという形に落ち着いたみたいです。レンタルサーバサービス利用契約約款を読んでみると、第26条第4項に従ったのだろうと。
第26条(サービスの緊急停止)
4. 契約者は、第1項及び第3項に定める緊急停止により契約者保有データが喪失、破壊される場合があることを理解し、当社に対し当該損失、破壊に基づく損害賠償等の請求をしないものとします。ただし、当社の故意または重大なる過失による場合はこの限りではありません。
それで約款を読んでみると、こんな記述も。
第16条(データ等の保管およびバックアップ)
3. 契約者が契約者保有データをバックアップしなかったことによって被った損害について、当社は損害賠償責任を含め何らの責任を追わないものとします。
つまり「個人もしくは法人が失ったデータを復旧するのに必要な労力」に対する責任は問えるのかなと、ちょっと疑問に思いました。まあ当たり前のような気もしますけどね。あくまでレンタルサーバであって、クラウドみたいにバックアップを主目的にしたものでもないでしょうし。
でもこれってあらゆるオンラインサービスに言えることであって、みんな大好きtwitterやFBがいきなり吹っ飛んでも何も言えないわけです。お遊びのtwitterはともかく、個人的に最大の絶望を生み出せるのがGmail。携帯メールも何もかもGmailに統合しているにも関わらず、thunderbirdなどでローカルにバックアップを取っていないのでまさに地雷。かと言ってローカルに保存するようになると、そのデータの取り扱いがまためんどくさい。ここはクラウドのバックアップもクラウドで。今自由になっているiCloud mailを活用しよう。