ヘルタースケルター / 岡崎京子

本当に大切なモノと引き換えに、本当に欲しいモノを手に入れた女の話。いや、本当に大切なモノなんて、人それぞれなのかもしれない。

以前、平野綾が本作をバイブルにしていると聞いて、ずっと気になってたのを図書館で借りてきた。自分には絶対に理解できない世界であると同時に、でも確かに存在する世界。マンガで描かれる狂気って、想像力を介さないから、強制力があるのね。その分、影響力があるのかしら。

言わずもがな、読み人を選ぶ作品でした。

あたし……どうなるのかな？
このまま干されて仕事なくなってみんなあたしのこと忘れてくんだろな……
誰もあたしがいたことなんかもう覚えてやしない
忘れられるって死んでるのと同じよね
本当に死ぬのもこわいけど忘れられるのもおそろしい……