魔法使いクラブ / 青山七恵 / ★★★☆☆

魔法使いクラブ

魔法使いクラブ

小学生だった結仁、葵、史人の三人は魔法使いになりたくて魔法使いクラブを結成した。あれから数年。時間は岩に滴り落ちる水のように、確実に三人の中の何かを壊していく。


ずっと続くと思っていた友情が、年賀状だけの関係になり、やがて思い出だけを残して消えていく。誰しもが経験のあるそんな切なさを描いた作品でした。

「だってむだだもん。一回終わっちゃったものは、元に戻らないもん。いくらがんばったって、元どおりにはなれないし、そうなったらあきらめるしかないよ」


(32/50)