第60回東京藝術大学「卒業・修了作品展」
毎年恒例になった藝大の卒制展。
展覧館巡りという趣味に目覚めてからそれなりに経って、少しずつ自分の嗜好がわかってきた。どうも物語性のある作品が好きらしい。作品が作品だけで完結せず、その先に物語を感じさせるもの。そういった作品が面白い。ルネッサンス時代の宗教画もおそらくその類。そう思うと宗教画と同じぐらい、現代アートも好きなのかもしれない。
展覧会自体は、あいかわらず工芸が美しい。いきなり物語性がなくなったけど、工芸は素材そのものがそもそも美しい。漆とかガラスとか染織とか。版画の表現力もいいね。あと今年も大学美術館の修了作品が最大の見所でした。理系でもそうだけど、大学院の2年間って重要なんだな。
作品展は明後日3日まで。